足もみ日記
2013.11.06
11月4日。
東北から戻る朝、震災後初めて東北を訪れる人もいて、ぜひ被災地をその目で見たいとのこと。
皆さんの了解を得て、早朝もう一度石巻方面に車を走らせました。
目的地は、女川です。
昨日、宮城スタッフのメンバーで受付を担当されたSさんの言葉が心に残っています。
Sさんは女川町立病院に勤務されていた看護師さんで、現在は200以上の戸数のある仮設住宅を担当して、日々巡回されています。
「震災で幸いにも私の家は津波から免れました。しかし、回りの多くの方が亡くなったり家を失ったり… 自分を責めるような気持ちもあって、ずっと苦しい思いでした。そして今日の今日まで、女川の惨状を大型バスなどで見に来る人たちのことを、あまり良い思いで迎えることができませんでした。」
そうでないつもりであったも、被災地の人たちには、我々が見物人のように来ることに耐えれない人がいることを知りました。
ツールド東北を通して、少しでもSさんの気持ちが晴れてくだされば嬉しいな~と思います。
そして、宿舎を出て2時間後に、女川町立病院の駐車場に!
そこは18メートル近くもある高台です。そこから目の前に女川の港が見渡せるのです。
写真でどうのように伝わるか分かりませんが、一昨年見た光景から比べれば、やっと物事が動き出したような感じがしました。
が、津波で更地になった場所は草がぼうぼうになって、まだまだこれからなんだな~と思います。
実は、この高台に建つ女川町立病院の一階天井付近まで津波が押し寄せ、この高台に避難した人までも津波はさらっていったそうです。
今年の6月、ここを訪ねた時、Sさんに病院の屋上に案内していただきました。
そこには…
そこには立派な「健康遊歩道」 がありました。
震災直後、看護師さんたちは病院に寝泊まりし、不眠不休の働きをされたそうです。その時、時間を見つけてはこの遊歩道を歩いたそうです。
残念ながら、これほど素晴らしいものが、時期に取り壊しになるとか… 言葉が出ません。
出来れば、この価値を分かってくれる人が出てきて、存続されて町民の健康運動に役立てていただきたいと願います。
女川には「高政」という有名な笹かまぼこの本社工場があります。お土産にと立ち寄りました。
駐車場の壁一面に書かれていたメッセージです。
おだずなよ津波!=ふざけんなよ津波!
いつの日か、女川の方々の心が晴れる日が来ることを願って、東京に車を走らせました。